シュヴェリーンは,湖水地帯の広がるメクレンブルク・フォアポンメルン州の州都である。
「7つの湖の街」と称されるこの美しい古都は,湖上に佇む華麗な城,シュヴェリーン城を自慢としている。
シュヴェリーン城の建設は1500年頃に始まり,1843〜57年にメクレンブルク公フリードリヒ・フランツ2世の指揮により改装され現在の姿になった。フランス・ロワール地方のシャンボール城を手本とした,華麗な装飾の塔をもつ城である。 北ドイツ屈指の名城として知られ,「北のノイシュヴァンシュタイン城」とも呼ばれている。
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庭園
城に隣接した庭園は美しく手入れされ,そこから湖を一望できる。
花と湖を眺めながらオランジェリーカフェで過ごすひとときは,かつての王侯貴族の暮らしを体験しているかのような優雅な気分にさせる。
南東側の橋を渡ると,さらに大きな庭園が広がっている。細木のからまる緑のトンネルを抜け,振り返ると,とりわけ均整のとれた城の輪郭があらわれる。
小人のペーター 伝説によると,シュヴェリーン城には小人のペーターという精霊がすんでいる。 小人のペーターは近世の騎士の格好をして,城内の鍵やランタンや短剣をもつ姿で描かれることが多い。 善良な者には幸運をもたらし,泥棒や侵入者にはお仕置きやいたずらをすると言われ,城の番人としてシュヴェリーンの人々に愛されている。 |
シュヴェリーン湖 | 大聖堂と池 |
