チリハウスはKontorhausと呼ばれる建築の一種で,このような建築は19世紀末頃から北ドイツの港湾都市を中心に見られるようになった。巨大な建物にいくつもの商社が入る,いわばオフィスビルである。
かつて商人屋敷と倉庫は同一の建物内にあったが,貿易量が増え港湾が拡大したことで,倉庫は港の近くの倉庫街,事務所はKontorhausに切り離されるようになった。
各階の部屋の仕切りは最初から決められていたわけではなく,そこに入る商社の数や必要に応じて,後から壁を加えることで自由に決められた点を特徴とする。
チリハウスの周辺には,SprinkenhofやMeßberghofのような大きなKontorhausが集まっている。
チリハウスは現在,ユネスコ世界遺産に登録申請中である。
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