2011年,ハンブルクは European Green Capital (ヨーロッパ環境都市)として活躍する。(European Green Capital は「欧州グリーン首都」「ヨーロッパ環境首都」とも訳される。)
European Green Capital Award は,2009年から欧州委員会(EC)が新たに始めた賞だ。人口20万人以上のヨーロッパの都市を対象に,環境にやさしい都市づくりを積極的に実践している都市を表彰する。高い環境水準を達成してきたか,環境改善と持続可能な発展に向けて持続的かつ積極的に取り組んでいるか,環境先進都市として手本となりうるかが審査される。
初回はハンブルクが1位,ストックホルムが2位に選ばれ,それぞれ2011年,2010年の「ヨーロッパ環境都市」に任命された。
ハンブルクは地球温暖化対策として,CO2排出量を2020年までに40%,2050年までに80%削減するという高い目標を掲げている。
身近な取り組みのひとつに,レンタル自転車事業があげられる。市街地のあちこちにレンタル自転車置き場を設置,自転車利用を促進し環境に配慮するという試みだ。また,市民のほぼ100%が自宅から300m以内で電車やバスに乗ることができるという公共交通機関の利便性は,マイカー利用の減少につながっている。港湾地区の開発事業「ハーフェンシティ」は,使われなくなった港の土地を有効利用して市街地を40%拡張させようという壮大な計画で,世界中から注目が集まる事業である。
ハンブルクでは今年一年を通じて,環境に関する様々な催しが行われる予定だ。
ハーフェンシティ | ごみ箱 |

2011-01-06