聖ヤコビ教会はオルガン製作者やオルガン奏者にとっての巡礼地といわれるほど,世界的に有名なパイプオルガンをもつ。60のストップと約4000のパイプをもつ,北ヨーロッパ最大のバロックオルガンである。
このオルガンを製作したアルプ・シュニットガーは,17世紀に北ヨーロッパを中心に活躍した北ドイツ出身の著名なオルガン製作者である。
第二次世界大戦の際にはオルガンのパイプは取り外され安全な場所で保管されたので,戦後昔のままの姿に復元することできた。
かのヨハン・セバスティアン・バッハは聖ヤコビ教会のオルガニスト試験に合格したが,多額の寄付金を要求されたために就任を辞退した。
多くの巡礼者が集まった
聖ヤコビ教会は聖ヤコブから名をとった教会である。最初の文書での言及は1255年のことである。
1260年に市壁が拡大されるまでは市壁の外に位置する町はずれの教会であったが,スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステラへ向かう巡礼者が多く立ち寄った。ハンブルクはちょうどリューベックなどからくる北方の巡礼路にあったのである。
教会内部の歴史的装飾品 聖ヤコビ教会は第二次世界大戦時の爆撃により被害を受けたが,戦後,塔を除いてもともとの赤レンガゴシック様式の姿に復元,修復された。 外観は比較的新しいが,内部には彫刻,絵画,祭壇など中世から伝わる品が多く残されている。なかでも三位一体,聖ペトリ,聖ルカの3つの祭壇が知られている。 |
タワーカフェ 教会の尖塔内にある人気のタワーカフェでは84mの高さからハンブル市街の眺めと,ケーキとコーヒーを楽しむことができる。 このカフェは期間限定で5月〜10月の第一土曜日の12時から18時しか開かれていない。 |
Jakobikirchhof 22, 20095 Hamburg
アクセス: U3 Monckebergstrasse駅, または中央駅
開: 月〜土 10:00〜17:00
URL: http://www.jacobus.de/
その他の教会 聖ミヒャエル教会 / 聖ニコライ教会(跡) / 聖ペトリ教会 / 聖カタリーネン教会 |